建て替えとリフォームはどちらがお得?

建て替えリフォーム1.

家族の増減や、経年劣化により家が古くなって、マイホームの改修が必要になった際には、建て替えリフォームという2つの選択肢があります。どちらを選んでいいかお悩みの方たちのために、ここではそれぞれの違いについて詳しく探っていきます。

少子高齢化と核家族化が全国的に加速していて、大家族でずっと一つの家で暮らす習慣は過去のものとなりつつあります。子供たちが旅立ち、両親とも別々に暮らしていると、老後は夫婦二人の生活になるというご家庭が多くなっています。

100年時代を迎えつつある現代では、老後も30年以上同じ家で暮らすことを余儀なくされ、これまで30年程度が寿命とされていた一軒家には、必然的に建て替えかリフォーム工事が必要になります。

建て替えとリフォームの違い

 

リフォーム

建て替え

工事費用目安

300~2,000万円

1,000~4,000万円

目安になる築年数

部分リフォーム10~20年

大規模リフォーム20~30年

築30年

工期目安

1ヶ月程度

4~6ヶ月

工事費以外にかかる諸経費

基本的に不要

解体費用、引越し費用

仮住いのための費用

間取り

規制あり

自由に設計可能

工事の概要

既存の住宅を部分的に改修

既存の住宅を取り壊し、ゼロから家を設計・建築

リフォーム工事は、基礎や構造体をそのまま残して、部分的に修繕し、増築する工事を指します。これに対して建て替えとは、既存の住宅を取り壊し、ゼロの状態から家を設計して、建築する新築工事と同様の工事を指します。

したがって、リフォームの場合は小工事だと数十万円程度でできるものもありますが、建て替えの場合は前の家よりも規模を小さくしても、解体工事費用もかかることから、最低でも1,000万円以上の費用が必要になります。

現在では100年住宅と呼ばれる高性能な家も建てられていますが、これまでの家の寿命は30年が当たり前となっていて、そのときを迎える前に、今後長く安心して暮らすためには、家の補強や補修を余儀なくされ、リフォームか建て替え工事が必要となります。

費用面で比較する建て替えとリフォーム

時間にもお金にも余裕があるなら、ゼロから家を建て替えたいと考える方が多いようですが、思い出の詰まった住み慣れた家で、そのまま暮らしたいという方も少なくないようです。

しかし、昔と違って建築技術や資材が進化した今では、家の寿命は確実に延びていて、長い老後を安心して暮らしたいとなると、できれば新築同様の建て替え工事を選択したいと思うのは当然のことです。

リフォーム工事を選んだ方に尋ねると、やはり建て替え工事ができなかったのはコスト面に不安を抱えていたからという答えが最も多くて、リフォーム工事には初期費用がかからないことが大きな魅力とのことでした。

ゼロから家づくりをする建て替え工事では、もちろん建築費用も高額になるわけですが、それ以前に様々な初期費用が発生してしまいます。

ゼロから家を建てるには、まずこれまで住んでいた家を解体して更地の状態にしなければいけません。解体工事には、廃材の廃棄にかかる費用も必要となり、一軒家だと規模が小さくても100万円を超えるお金を請求されます。

大きな家や鉄筋コンクリート造りの場合は、それを大きく超える数百万円の費用がかかることになり、その金額は建築費用の2割にも3割にもなってしまいます。

リフォームを選択した場合は、家に住みながら工事を進めてもらうことも可能ですが、建て替えの場合は確実に工事をしてもらっている間は仮住いを余儀なくされることから、それを用意できなければ高額な仮住い費用が発生してしまいます。

家を解体して新しい家が完成するまでには、短くても2~3ヶ月はかかりますので、1泊5千円程度のホテルを利用すれば30~45万円程度となり、その間賃貸でアパートやマンションを借りても、軽く10万円を超える負担を強いられます。

さらに、家を新築すれば新たに家具や家電が必要になります。前に使用していたものをそのまま使用するにしても、建築中は荷物を預かってもらうための費用が必要になりますし、新しい建物に移る際には引越し代の負担もしなければいけません。

このように、初期費用を考えるとリフォームを選択すれば基本0円なのに対して、建て替えでは場合によっては数百万円のお金がかかってしまいます。

リフォームが高くなることも

ゼロから家を設計・建築する建て替えより、リフォームは工事費用を大幅に抑えられることが一番の魅力なのですが、場合によってはリフォームの方が高額になってしまうケースもあります。

老後を安心して暮らすことを目的として工事を行う場合は、リフォームを選択しても、外側からだと分かない構造体や基礎の状態を確認しなければいけません。

築年数がかなり経っている家だと、柱や梁が思っていた以上に腐食していることも多く、屋根部分や壁から雨水が家の中に浸水していると最悪白アリが発生していて、大掛かりな補修工事が必要になることもあります。

基礎部分の土台も腐っていると、家全体を補強しなければいけなくなり、リフォームをするよりも建て替えをした方がいいというケースもあります。

また、1981年以前に建設された家は、現行ではなく旧基準の耐震性能しか確保されていない可能性が高く、構造体がボロボロで耐震補強もしなければいけなくなると、相当な費用がかかってしまいます。

リフォーム工事の中には、基礎や家の外見だけを残して、家の間取りごと変えてしまうリノベーション工事というものがあって、構造体を交換して耐震補強までした後で内装工事をするとなれば、確実に建て替え工事よりも費用はかさんでしまいます。

リフォームの落とし穴

耐震性能以外にも、今の家は断熱性気密性も以前よりも各段にアップしています。内装だけにこだわったリフォーム工事を実行すると、せっかく見た目は新築のようになったのに、これまでと同じように冬は隙間風などに悩まされることになってしまいます。

建て替えよりも大幅に費用を抑えて、新築同様に家の中も外見もキレイにできて、初期費用もなしで満足いく仕上がりになっても、今後長く暮らすことを考えれば、初期費用だけではなくランニングコストを抑えることが非常に重要となります。

リフォーム工事を行う際には、断熱部分のリフォームも行うことで、断熱性能も気密性能も各段にアップさせて、冷暖房費などを大幅に削減すことも可能にします。毎月数千円ずつ水道光熱費を安くできれば、年間で数万円のコスト削減になり、生涯で100万円単位の節約につなげることができます。

それほど費用をかけなくても、床や壁や窓などの断熱対策で、以前とは比べ物にならないほど断熱性を高めることができ、光熱費を安くできるだけでなく、寒さもしのげて冷暖房効率も大幅にアップさせられます。

外見だけのリフォームには、断熱性の他にも耐震性や構造体の腐食を進ませるなどの落とし穴がたくさん潜んでいるので、十分な注意が必要です。

まとめ

建て替えリフォーム.2

部分的に修繕、改築するリフォーム工事に対して、建て替えとは、既存の建物を解体して、一から家を造り替える工事を指します。

したがって、一般的には工事費は建て替え工事の方が高くなるわけですが、基礎や構造体など、家全体の根幹に関わる部分が大きなダメージを受けていたりする場合は、リフォームの方が工事費は高額になってしまうこともあります。

リフォームと建て替えの違いと、それぞれのメリットとデメリットをきちんと把握して、家の状態をしっかり確認した上で、どれを選択すればいいか熟考してから行動に移しましょう。

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